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更新日:2023.06.15 / 掲載日:2023.06.15
ジャガー「Eタイプ」2台セット販売 60年代のレース勝利モデルを完全再現
ジャガー・クラシックは現地時間の6月6日、クラシックスポーツカー「Eタイプ」のレースでの初勝利を称え、2台1組、7組限定の「Eタイプ ZP コレクション」を制作すると発表した。
1961年のレース初勝利を称える限定モデル
1961年に「Eタイプ」を市場に導入してからわずか1か月後、「ECD 400」および「BUY 1」の登録番号が付けられた2台の「Eタイプ」が、GTカーレースのオールトンパーク・トロフィーに参戦し、1位と3位を獲得。
同モデルは、優勝したオリジナルのレース車両からインスピレーションを得たカラーリングを採用し、ドロップヘッドクーペとフィックスドヘッドクーペの2台1組で構成、英国コベントリーのジャガー・クラシック・ワークスのエキスパートたちが包括的なレストア作業を行うという。
2台のレースカーからインスピレーションを得たカラーリングを採用
インスピレーションの源となった2台のレースカーは、それぞれ「ECD 400」と「BUY 1」という登録番号で、1960年代にグラハム・ヒルとロイ・サルバドーリがドライバーを務めた。
両モデルは、1961年から1964年にかけて生産し、265bhpを発生する3.8リッター・エンジンを搭載したシリーズ1 「Eタイプ」の仕様をベースに、このモデル専用に開発したクロスレシオ5速マニュアル・トランスミッションを組み合わせる。
ドロップヘッドクーペは、グラハム・ヒルがドライブしたインディゴブルーの「ECD 400」から着想を得たオールトンブルーのカラーを採用。
ボンネットとドアにあるラウンデルは、ホワイトで仕上げ、フロントエアインテークの内側には、同色のリップスティックを装着する。
オリジナル車両を忠実に再現するため、グリル全体のモチーフバーとフロントオーバーライダーは取り除かれた。
内装は、ブリッジ・オブ・ウィアー社のレッドレザーを採用し、当時と同じくハードデュラトリム仕上げとしている。
一方のフィックスドヘッドクーペは、ロイ・サルバドーリが勝利を収めた「BUY 1」からインスピレーションを得て製作され、オリジナル車両のパールグレーに着想を得たクリスタルグレーのエクステリアカラーを採用。
ドロップヘッドと同様、ホワイトのラウンデル、クローム仕上げのバンパー、溶接されたボンネットルーバー、専用のサイドグラフィックディテールを装備する。
内装には、ダークネイビーのブリッジ・オブ・ウィアー社のレザーインテリアと、それにマッチするハードデュラトリム、ブナ材のステアリングホイールを採用している。
なお、両モデルには、1950年代からヘルメットを製造してきた英国の専門メーカー、エバーオークのビル・ヴェロが製造した、当時ドライバーのヒルとサルバドーリが着用していたものを再現したヘルメットが付属する。
2023年後半に「Fタイプ」の限定モデルを発表予定
また2023年後半、ジャガーのSV BESPOKEパーソナライゼーションチームは、「Eタイプ ZP コレクション」にインスピレーションを得た限定モデルとして「Fタイプ ZP エディション」を発表予定。
このモデルは、5.0リッター V型8気筒 スーパーチャージドエンジンを搭載した最後のジャガーのスポーツカーとなる。この限定モデルのうち14台は、「Eタイプ ZP コレクション」を購入したユーザーに割り当てられるという。
ジャガー公式HP
https://www.jaguar.co.jp/
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